ありがとう牧場のモットー
1.家族が幸せなら農業は成功する。
2.オオワシのすむ森を造る。
3.個人から、家族、農村、地域、日本、世界へ、豊かな心のつながりを目指す。
『酪農ジャーナル』3月号
「なぜ日本では放牧酪農が普及しないのか」を書きました。記事を読んでこのホームページにアクセスしてくださった方、ありがとうございます。読んでおられない方、目を通してくださるとありがたいです。
ニュージーランドの酪農を紹介する場所を作ります。
ニュージーランドの放牧技術・酪農産業についての紹介は1999年1月から、2000年7月まで『酪農ジャーナル』に連載させて頂きました。自分の書きたかった事は1、なぜNZの」酪農産業が強いのか。2、同じ放牧酪農をしているのに、何故儲かっている農場と、儲かっていない農場との差があるのか。3、NZの放牧技術の紹介です。
現在、この当時のバックナンバーを持っている人はほとんどいないと思いますので、このホームページに掲載したいと思います。しかし、自分もコンピュータにデータが残っていないので(当時使っていたコンピュータが壊れた)、タイプをしなおすので、いつになるか分かりません。すみません。自分も勉強をしなおすつもりで、やってみたいと思います。
千枝が、昨年末からこのようなホームページを作ってくれてありがたいことです。我がベストパートナーに感謝です。
『はじめたくなる酪農の本』の問合せ先。
『酪農ジャーナル』3月号で紹介しましたが、この本は非売品です。50冊くらい在庫があるそうなので、以下に問い合わせてください。送料を払えば、ただで送ってくださるそうです。ありがとうございます。また、北海道と東北地域の方々は、お近くの図書館にお問い合わせください。一冊ずつ寄贈してあるそうです。
株式会社アレフ 札幌市白石区菊水6条3丁目 広報室 松尾氏 ファクス:011−824−9315です。、
『はじめたくなる酪農の本』の紹介
この本の主人公の久保さんのように規模の小さい酪農家の方、またメガファームを経営されている方、全ての酪農家の方々に、第4章だけでも繰り返し読んで頂きたい。
第4章のキーワードは「かかわり」。まずは、牛が中心にいるからこその、豊かな家庭の文化・牧場の文化を育てる。そこから、豊かな農村・地域社会へ、そして、日本の人たち、世界の人たちへとかかわっていく。地球的エコロジーの問題、飢餓の問題を考えると、今の日本の酪農のやり方は許されない。そのことはうすうすみんなが気づいていること。それを、数字で示してくれている。
穀物の輸入は生産国の水の輸入、表土の輸入であると言う事。穀物を作るための水の枯渇の問題。トウモロコシ1トン生産するために、3000トンの水が必要という試算もある。飢餓が原因で亡くなる子供は、5秒に1人。空腹のまま眠りに付く人は8億3000万人(日本人の8倍)だそうだ。それにもかかわらず、世界で生産される穀物全体の約半分が家畜の飼料にまわされているそうです。日本の場合、年間に1600万トンのトウモロコシが輸入され、そのうち1200万トンが飼料にまわされる。ちなみに米の年間消費量は950万トン。
結論:こんな畜産業が許されるはずがない。
日本の牛を改良しよう・スーパーカウではなくハイブリッドカウを
1、穀物をたべなくても乳を出す牛
2、繁殖能力の高い牛
牛に人間の食べられる穀物を与える事を禁止する。そのために今から牛の遺伝改良を進める。
これから10年で、人間の考え方が変わらないと、21世紀は人間が生き延びられないそうです。
10年後を目指して、牛への穀物給与を禁止したらどうだろうか。牛は人の食べられない草を人の食べられる牛乳に換えてくれる能力を持っているのだから。
『酪農ジャーナル』3月号にも紹介しましたが、NZでの3年間の試験で、NZの牛と、オランダ・アメリカ牛の繁殖を比較している。放牧のみの飼養では、空胎率は年毎に、NZの牛で、0%、7%、7%。オランダ・アメリカの牛で22%、38%、62%。TMRで飼養した場合、NZの牛で7%、14%、14%。オランダ・アメリカの牛で10%、21%、29%である。
穀物なしでは、子孫を残せないアメリカ型の牛は、10年を目標に退場願おう。
結論:まずはNZの牛の精液をを日本で利用できるようにしよう。そして、日本の牛を穀物なしで飼えるように遺伝子改良していこう。皆さん、NZの精液、受精卵が輸入できるように、力を貸してください。
研究者の方、よろしくお願いします。NZの牛の繁殖能力について書かれた論文を紹介します。メールください。
2月20日の酪農学園大学のシンポジウムに参加された方
ありがとうございました。『酪農ジャーナル』3月号の吉川の記事もぜひ読んでください。
生産者からは、興部の大黒宏さん、豊頃町Jリードの井下英透さんが参加されました。
吉川は、消費者を酪農の応援団にしよう。そのためには真の生産者になろうという話をしました。今の多くの酪農は生産をすればするほど、実は消費している加工業です。10年後には、穀物の給餌を禁止しよう。そのためには、穀物を食べなくてもよい牛に改良しようと話しました。
酪農家が真の生産者になれば、消費者に応援してもらえるのではないか。
『放牧のすすめ』落合一彦 酪農総合研究所の紹介
1997年発行されました。今読み返してもすばらしさが身にしみる本です。
復刻されます。デーリーマンから出版されるそうです。ばんざい。
放牧の生産効率 落合さんの本より
水稲:haあたりの投入エネルギー47.1、植物生産17.7、投入・植物生産比0.38
コーンサイレージ: haあたりの投入エネルギー14.0、植物生産33.6、乳生産10.2、投入・植物生産比2.4、投入・乳生産費比0.7
放牧:haあたりの投入エネルギー3.5、植物生産30.8、乳生産7.0、投入・植物生産比8.8、投入・乳生産比2.0
水稲の生産が、実はエネルギー消費だというのは、驚きですね。
植物を乳に変換すると、エネルギーは、約3分の1になってしまうのですね。
放牧酪農のみが、実際にエネルギーを生産しています。
酪農の場合は、子牛を親牛に育てるまでのエネルギーがこの中では、計算されていません。それを考慮すると、ますます、ハイブリッドカウ、(長生き、繁殖の良い牛)を作り出す必要があります。
その他 足寄町文化協会会誌に作文を書いてます